※社員の所属部署は取材時のものです
一般記者

待鳥 航志Kazushi Machidori

東京本社 デジタル編集本部 デジタル報道グループ

2015年入社

2015年入社 高松支局配属 事件事故、高校スポーツを担当 児童虐待、センバツ甲子園、瀬戸内海の島の風習などを取材
2017年姫路支局に異動 各地に出張して熊本地震1年、阪神大震災22~23年、西日本豪雨、東日本大震災7年などを取材
2019年東京本社 統合デジタル取材センターに異動 参院選からアニメ聖地巡礼までネットの話題を取材
2019年~2020年ヤフーに1年出向 ウェブ編集やコロナ関連情報の特設サイト運営に従事
2021年デジタル編成グループに異動 毎日新聞デジタルの編成やコンテンツの露出・拡散の業務に従事
2024年第1子誕生で1年間の育児休業
2025年デジタル報道グループに異動 現在、性暴力、戦後80年、発達障害などをテーマに取材

AIに聞いてもわからない、「当事者の思い」を取材する。

 SNSで話題になったことや、話題にしたくなるようなことを、当事者や専門家に取材して記事にする。それがデジタル報道グループの仕事のひとつです。

 ただ、今やニュースもトレンドも生成AIに聞けばすぐ教えてもらえる時代です。新聞記事はどうすれば読まれるのか、いつも頭を悩ませています。

 性暴力の事件史を取材した際、1986年に起きた「西船橋駅転落死事件」を調べました。

 西船橋駅ホームで夜、酔った男性に絡まれた女性が、身の危険を感じて男性を突き放すと、男性が後ずさりしてホームに転落してしまい、電車にひかれて亡くなったという事件です。

 「セクシュアルハラスメント」という言葉が広まるきっかけになり、女性は逮捕されましたが裁判で正当防衛が認められて無罪に。この経緯はAIに聞いてもある程度は分かります。

 他方、調べていると、いろんな疑問が湧いてきました。

 事件時に女性はどんな気持ちだったのか。事件を知る人は今の社会をどう見ているのか……。深掘りしていくとAIでは答えきれない疑問が出てきます。

 当時女性を支援した市民団体の方に話を聞くと、まだセクシュアルハラスメントという言葉が無かった社会で、ずっと胸の内に抱いていたモヤモヤを語ってくれました。国会図書館などで当時の資料にも当たり記事にしました。

 AIに代替できない当事者の語りを聞く。メディア環境の変化に対応しながらも、変わらない価値を見失わないようにしなければ。日々取材をしながら、そんなことを考えています。

2025年11月18日夕刊

One Day

7:00

起床

家族の朝食を用意。子どもを保育園に送る

10:00

出勤

通勤電車内は平日の貴重な読書時間。出社後にSNSでトレンドをウオッチし、ネタ探しやアポイント

12:00

昼食

千代田区立図書館で取材用の書籍を借り、区役所庁舎内のパン屋で食事

13:00

東京都内の大学でジェンダー問題に詳しい大学教授に取材。その後はカフェで原稿執筆や資料の読み込みなど

17:00

子どもの保育園お迎え。帰宅して家族で夜ご飯

20:00

子どものお風呂、寝かしつけ、家事を妻と分担

21:30

原稿執筆を進め、きりの良いところで就寝

My Favorite

旅先で1歳の子どもが選んで妻と一緒にプレゼントしてくれたキーケース。手にすると、初めて海に行って砂浜で喜んでいた子どもの様子を思い出します。疲れた時に、また頑張ろうと前向きな気持ちが湧いてきます

Interview

毎日新聞社の好きなところは?

誰かのために真剣に悩める人がたくさんいます。

入社してから自分に起きた、良い変化は何ですか?

全く知らなかった分野のことでも、すぐに飛び込んでいけるようになりました。ちょっとした発見を大切にするようになりました。

仕事をする上で大事にしていることは?

自分の記事を読む人(取材した関係者、その記事に関心のある人、ない人)の視点を考えることです。

休日の楽しみは何ですか?

家族でドライブ、子どもと行ける遊び場やお店探し、本を読むことです。

学生時代に打ち込んだことは?

部活動と電車一人旅です。当時流行っていた「mixi」や自分の日記に、旅の記録や部活動でのことを書いていました。

Message

入社して10年たちましたが、世の中には自分の知らないことばかりだと、いまも毎日のように感じています。知り、確かめ、伝えることは、すごく手間がかかり、時にしんどいです。でも楽しいです。発見に満ちています。いろんな角度からこの仕事のことを知り、確かめてみてください。