2014年ハイチ・ドミニカ報告【特集】
隣国へ子ら売買 置き去りの路上
国民の意識変えたい--ハイチ大統領--
毎日新聞と単独会見する
ミシェル・マルテリー大統領
=ハイチ・ポルトープランスで6月
ハイチでは、児童売買で隣国ドミニカ共和国に売られる子どもや、レスタベック(子ども奴隷)として過酷な暮らしを強いられる子どもが後を絶たない。ハイチのミシェル・マルテリー大統領(53)に6月下旬、問題の原因や日本への要望を聞いた。
この問題(人身売買やレスタベック)は長年行われてきているので解決するのは簡単ではない。ハイチが経済的に問題を抱えていることも状況を改善するのを難しくしている。改善のために非常に重要なことは、国民の意識やメンタリティーを変えることだ。子どもを売ったり、奴隷のように扱ったりしてはいけない、ということを周知徹底する必要がある。
政府としては現在、悲惨な状況で暮らす子どもたちを支援する保護施設を設置している。さらに、レスタベックやストリートチルドレンが学校に行けるよう公立小学校を全面的に無料化した。しかし、財政的な制約もあり、まだ十分とは言えない。
日本の人々には国民の意識を変えるための啓発や、悲惨な状況にある子どもたちを保護するプログラム作りの点で支援をお願いしたい。日本のノウハウを生かしてもらえると非常にありがたい。
ハイチ大統領人物略歴
ポルトープランス市出身。高校卒業後、80年代から歌手として活動し、「スウィートミッキー」の愛称で親しまれる。2010年の大統領選で当選し、11年5月に就任した。
サントドミンゴの路上で警察官と談笑するストリートチルドレン。
ハイチから来た大勢の子どもたちが路上で生活する