主な事業/国際協力に関する事業(世界子ども救援事業)

2019年ナイジェリア報告 終わらぬ恐怖【特集】

見えぬ未来

ユニセフの社会復帰プログラムに参加する元少年兵の少年=ナイジェリア・ボルノ州マイドゥグリで2019年10月4日

ユニセフの社会復帰プログラムに参加する元少年兵の少年
=ナイジェリア・ボルノ州マイドゥグリで2019年10月4日

 イスラム過激派の武装勢力「ボコ・ハラム」の襲撃で、約240万人が住む場所を追われ、難民・国内避難民となったアフリカ・ナイジェリア。襲われた経験を持つ子どもたちは、今も恐怖におびえながら生きている。

 17歳の少年は、2014年に同国北東部ゴンベ州のスーパーマーケットにいた時に拉致された。ボコ・ハラムの少年兵となったが戦闘には参加せず、17年に脱出。ナイジェリア軍に保護された後、ボルノ州の州都マイドゥグリにある国連児童基金(ユニセフ)の施設で、同じ境遇の子どもたちと共同生活を送っている。「友達もできた。ずっとここにいたい」と話す少年。社会復帰プログラムを受けているが、将来の見通しは立っていない。【文・岡村崇、写真・山崎一輝】

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◇ナイジェリア連邦共和国

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