障害のある親の手伝い、認知症を患う祖父母の介護、家計を支えるためのアルバイトや幼いきょうだいたちの世話に追われる子ども「ヤングケアラー」。
自分の進路や楽しみはいつも後回しになり、将来の選択肢が狭まったり、友人と過ごす時間がなく孤立してしまったり、様々な影響が出てきます。「家族の問題は家族で解決するべき」という風潮の中で、こうした子どもたちの存在が見過ごされていることを報じてきました。
2020年に国が初めて中高生に調査し、「1クラスあたり1人〜2人いる可能性がある」と分かり、徐々に支援の動きが出てきました。
山田 奈緒
社会部東京グループ
2005年入社。京都、阪神支局を経て10年から20年まで東京社会部。特別報道部を経て現職。平和取材では戦争体験を記録に残すTBSテレビとの共同企画「千の証言」を担当したほか、フィリピンなど海外の残留日系人を取材した。16年からは皇室を担当し、平成から令和の代替わりまでを取材。障害者雇用やヤングケアラーなど福祉分野の取材を経て、24年春から再び皇室を取材している。