毎日新聞社が発行する週刊の点字新聞「点字毎日」。1922(大正11)年の創刊で、2022年5月11日に創刊100年を迎えました。
毎日新聞をそのまま点訳したものではなく、視覚障害者の生活に身近な話題から福祉制度、就労、教育などの問題、文化・娯楽の情報も掲載しています。創刊当初の編集長は全盲の視覚障害者でした。以来、自ら点字を使う視覚障害当事者が編集の中心に携わっており、そのうちの1人である全盲の記者・佐木理人は、毎日新聞の論説委員も兼ねています。
視覚障害者と社会をつなぐ架け橋であり、その歩みは「共生社会」の実現に向けた取り組みそのものです。
佐木 理人
点字毎日部 兼 論説室
1973年生まれ。大阪市出身。急激な視力低下により中学時代から点字による読み書きや白杖による単独歩行を始める。95年の駅ホームからの転落事故を機に、98年から9年余り盲導犬を使用。地域で生活する障害者へのNPOでの支援活動や大学、専門学校の非常勤講師を経て、2005年入社。コラム「心の眼」執筆中。