購読料改定のお願い(2023.05.11)


 毎日新聞社は6月1日から本紙の月ぎめ購読料(消費税込み)を、朝・夕刊セットは現行の4300円から4900円に、統合版は現行の3400円から4000円に改定いたします。

 資材の価格が値上がりしており、新聞製作に不可欠の用紙代、インキ代などが高騰しております。毎日新聞社も全国の取材網である支局を再編するなど経費削減に努めていますが、良質なニュースを安定的に提供するという報道機関としての使命や戸別配達網の維持が揺らぎかねない水準まできています。電気・ガス代をはじめ生活必需品の価格が上がり続ける中でご負担をお願いするのは心苦しい限りですが、ご理解をお願いします。

 改定を機に、読者のみなさまが追加料金なしでご利用になれる「宅配購読者無料プラン」をさらに充実したものにします。6月1日からニュースサイト「毎日新聞デジタル」でスポーツニッポン新聞社(スポニチ)のエンタメ、芸能を中心とした記事が読めるようになるほか、来年3月末まで週刊誌「サンデー毎日」と「週刊エコノミスト」の紙面ビューアーもお読みいただけます。また、現在7日分の朝夕刊の紙面をパソコンやスマートフォンでお読みいただける紙面ビューアーは、6月1日から14日分をご覧になれるようになります。

 紙面も充実させます。健康で満ち足りた生活のためのコーナー「すこやか」▽資産運用や相続などセカンドライフに欠かせない話題を提供する「マネー&ライフ」▽皇室の活動をお伝えする「皇室スケッチ」――などを新たにお届けし、みなさまの「知りたい」に応えられる、より楽しめる紙面にしていきます。

 毎日新聞社は2022年2月に創刊150年を迎え、毎日新聞社があるべき姿を示した2030年ビジョン「個を見つめ、世の中に伝え、社会をつなぐ コミュニケーター・カンパニーへ」を発表しました。新聞協会賞の最多34回の受賞が示す通り、独自性のあるスクープと調査報道は「毎日ジャーナリズム」の根幹ですが、同時に、人と人とをつなぎ、社会のあり方や人々のくらしを前向きに変えていく存在となることを目指しています。

 読者が記者に取材してほしい情報を投稿する「つながる毎日新聞」はその一例であり、過去2年間で約7000件の情報が寄せられました。この投稿をきっかけに生まれた記事は1年間で80本に達しています。

 今年4月に執筆陣を14人から24人に増やした記者コラム「24色のペン」、ラジオのような「聴く新聞」であるインターネット上のポッドキャスト「今夜、Blue postで」の配信もコミュニケーター・カンパニーを目指す取り組みであり、今後も強化していきます。

 なお、1部売りの定価(消費税込み)については朝刊を150円から160円に改定し、夕刊は50円に据え置きます。

 毎日新聞の購読料にプラス1250円で毎日小学生新聞もお届けする「ファミリーセット」は、定価の合計より500円割引になります。

 引き続き、経費削減や業務合理化に努めつつ、報道機関として社会に貢献してまいります。購読料改定にご理解いただきますようお願い申し上げます。

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