記者トレ ―伝える力育てます―


 毎日新聞社は、記者の能力を体系化して文章力・読解力を育成する新しい教育プログラム(監修:東京理科大学教職教育センター准教授井藤元)「記者トレ ―伝える力育てます―」を開発しました。

 「記者トレ‐伝える力育てます‐」とは、新聞記者が経験から体得した取材相手とのコミュニケーションの方法や得た情報を文章にして伝えるときの注意点など、「表現」することを体系化してコミュニケーション力、文書力を育成する教育プログラムです。

 グローバル化、情報化が加速する現代社会においては、論理的に思考し自分の考えをわかりやすく相手に伝えることや多様な人と協力して課題を解決する能力が必要とされます。

 新聞記者は先入観を持って取材対象者をとらえるのではなく、一定の距離をとり事態を冷静に判断する能力が求められます。

 多視点でものごとを捉え、コミュニケーションを通して表現力を育成するプログラム
それが、記者トレです。

監修者:井藤 元(東京理科大学准教授)
1980年生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。専門は教育哲学。松竹芸能「笑育」、毎日新聞社「記者トレ」を監修するほか、落語やミュージカルと教育を掛けあわせた新しい教育プログラムを開発中。沖縄シュタイナー教育実践研究会顧問。著書に『シュタイナー「自由」への遍歴―ゲーテ・シラー・ニーチェとの邂逅』(京都大学学術出版会)、『笑育-「笑い」で育む21世紀型能力』(監修、毎日新聞出版)、『ワークで学ぶ教育学』『ワークで学ぶ道徳教育』『ワークで学ぶ教職概論』(編著、ナカニシヤ出版)などがある。

 

記者トレで育成する能力

 実際に発行された新聞を活用し7つのステップで記事から「見出し」を考えたり、VR(仮想現実)で疑似体験を通して見たことをことばや文章で伝える実践的な内容となっています。

コミュニケーション力

グループで見出しを考えたりペアでインタビュー記事を完成させるワークを通して、他者と協力して遂行する力

表現力

新聞記者やアナウンサーのスキルを学び、自分の考えや情報を相手にわかりやすく伝えるために求められる力

問題発見力

疑問に思ったこと、詳しく知りたいことを調べて特集記事を完成させるワークを通して、地域や社会で起きている問題を発見する力

記者トレプログラム内容

STEP1
「多視点でとらえる」
伝えたいことを10文字前後で表現する新聞見出しは「究極の要約」です。ものごとをどうとらえるか、どう切り取るか。見出しをつける作業は、思考力、判断力、表現力を育みます。
STEP2
「伝える力表現力」
考えたことを伝えることはコミュニケーションの基本です。話し手が一方的に話すのではなく、聞き手が正しく理解できるよう工夫が求められます。アナウンサーのスキルを学び「五感に訴えかけること」を意識して、表現力を育成します。
STEP3
「事実を伝える」
誰でも知りたい情報を簡単に手に入れることができるようになり、フェイクニュースと呼ばれウソや不要な情報も氾濫しています。企業や自治体の広報文から本当に必要なものを見極める力を育成します。
STEP4.5
「情報を整理する」
VR(仮想現実)を使い視覚情報を整理して、わかりやすく文章にまとめます。また、さまざまな立場の視点で事象を疑似体験し、情景を説明することで、客観的に情報を伝えるための文章力を育成します。
STEP6
「インタビュー記事を書く」
コミュニケーションの基本は人の話しに耳を傾けることから始まります。相手に対する興味を持つことで対話は自然と展開してゆきます。インタビュー記事を書くことでコミュニケーション力と文章力を育みます。
STEP7
「特集記事を書く」
変化のスピードが速く予測が難しい現代社会においては、自ら問いを立てて解を見出す力が求められます。疑問に思ったことや詳しく知りたいことをグループで調べて特集記事を完成します。

 

プログラムの特徴

最新のテクノロジーVR(仮想現実)を活用

VRを使用した参加型学習で受講者の興味を引き主体的な取り組みを促進します。

体験を通した能動的な授業

 

参加者の関心度の向上
体験を通したリアリティーのある授業の構築

 

ファシリテーターは現役のアナウンサー

アナウンサーが授業を行うことで、プロの伝える技と表現することの重要性を体験を通して学習します。

講師紹介(あいうえお順)

井上真帆(ホリプロ所属アナウンサー)

富山テレビ(フジ系列)にてアナウンサー・報道部記者として約8年間勤務し、2013年秋に フリー転向。 2014年1月からNHK-BS1「BSニュース」などのキャスターを務める。 その他、ナレーション・イベントMC・医療系動画の制作、富山刑務所内のラジオやイベント に携わるなど様々な現場で活動中。「ハロー・ドーリー!」「ミー&マイガール」などミュー ジカルにも出演経験がある。

遠藤萌美(松竹芸能所属アナウンサー)

2009年にNHK釧路放送局に入局し、お昼の情報番組のキャスターや夕方のニュース番組「ネットワークニュース北海道」にて中継を担当。 2010年からは山形さくらんぼテレビの記者兼キャスター『佐々木萌美』として活躍。 お昼のニュース番組「FNNスピーク」のキャスターを担当後、夕方のニュース「SAYスーパーニュース」ではニュースを読むだけではなく自らカメラを回すなど精力的に取材を行った。 FNS27時間テレビ「FNSアナウンサーがんばった歌謡大賞」などバラエティ番組でも活躍。

佐々久世(フリーアナウンサー)

NHK旭川・札幌・さいたま放送局勤務。2年間ディレクターとして、番組制作に携わり、その後、テレビ・ラジオ番組のキャスター・リポーターとして取材から番組制作、放送までを担当。現在はフリーとして、司会業を中心に活動している。

林愛実(フリーアナウンサー)

NHK山形放送局キャスターを経て、テレビ愛媛アナウンサー、テレビ静岡アナウンサーを経験。現在は、AbemaTV『Abema News』キャスター、『みのもんたのよるバズ!』ニュースキャスターを務める。

 

能動的で高い学習効果

・新聞で掲載された記事を活用し、担当した記者のわかりやすい解説で体系的に書き方を学習します。
・クイズ形式の問題や画像・映像を多数活用し、主体的な活動を促進します。
・グループワークが中心で、他者とのコミュニケーションが円滑になります。
※学生がグループワークをしている写真とワークブックの抜粋を掲出

大阪市立白鷺中学校での授業の様子
<ワークブックより抜粋>
架空の警察広報文から記事を作ったり、日本昔話をさまざまな立場で見出しをつける

これまでの実績

2019年5月~6月 東京理科大学
2019年5月 大阪市立白鷺中学校

 

お問合せ

毎日新聞社事業本部 担当:宮島
TEL 06‐6346‐8360
MAIL 

 

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