茶の湯の意匠―春から夏へ


 「茶の湯の意匠―春から夏へ」を北九州市の出光美術館 門司で開催します。

 中国より請来された喫茶の風習は、わび・さびなどの日本人の美意識を反映しながら茶の文化をつくりあげました。時がうつりゆくなかで数々の美術品が賞玩され、それぞれの形や模様に景色に見立てて、季節にあった銘が付けられることがあります。亭主は季節の花を活けたり、四季折々の風情に合わせて茶道具を取合せたり、その工夫はさまざまですが、季節感に富んだ趣向をめぐらせて茶席を飾り、夏は涼やかに、冬はあたたかに客をもてなします。

 本展では、萌えいづる草花を愛でる春から、若葉薫る初夏を経て涼を求める盛夏へ、うつろう季節を思い浮かべながら、茶道具の色や形、付された銘などに注目して春・夏を感じさせる作品を選びました。掛物や花生、茶入や茶碗など、約50件の作品をご覧いただきます。茶道具にうつる四季の意匠を通して、それぞれの季節を感じていただければと思います。

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「黒楽茶碗 銘 此花」道入(ノンコウ) 江戸時代前期
「呉州染付草花文茶碗 銘 橋」漳州窯 中国 明時代末期
「桜・桃・海棠図屏風」 伝 狩野長信 江戸時代(5月19日までの前期展示)
「八ッ橋図屛風」 酒井抱一 江戸時代(5月21日からの後期展示)

 

開催日 2024年4月19日(金)~6月23日(日)
※一部作品を5月19日までの前期と5月21日からの後期で展示替えします。
日時の詳細 月曜休館。ただし、4月29日、5月6日は開館。
開館時間 午前10時~午後5時。入館は午後4時30分まで。
会場 出光美術館 門司
北九州市門司区東港町2-3
TEL:093-332-0251
観覧料 一般700円
高大生500円
※10人以上の団体は各200円引き
※保護者同伴の中学生以下無料
イベント ■列品解説
 第2、第4日曜日 ①午前11時~ ②午後2時~
主催 出光佐三記念美術館、出光美術館、毎日新聞社
協賛 出光興産株式会社
関連サイト 出光美術館 門司 http://s-idemitsu-mm.or.jp/

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