第３８回織田作之助賞候補作決まる ５作品、１７日に選考
新鋭・気鋭の作家に贈られる第38回織田作之助賞の候補作が２日、決まった。選考会は17日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社で行われる。
候補作は、朝井リョウさんの「正欲」（新潮社）▽大前粟生（あお）さんの「おもろい以外いらんねん」（河出書房新社）▽岸政彦さんの「リリアン」（新潮社）▽滝口悠生さんの「長い一日」（講談社）▽千早茜さんの「ひきなみ」（ＫＡＤＯＫＡＷＡ）——の５作品。朝井さんはこれまでに直木賞、滝口さんは芥川賞を受賞。朝井作品は今年、柴田錬三郎賞にも選ばれた。
選考委員は、作家のいしいしんじさん▽文芸評論家の重里徹也さん▽西洋史研究者の芝井敬司さん▽作家の高村薫さん▽文芸評論家の田中和生さん——の５人が務める。
主催は織田作之助賞実行委員会（大阪市、大阪文学振興会、関西大学、パソナグループ、毎日新聞社）。【岸桂子】