《一般部門》優秀賞・要旨 毎日農業記録賞③


「酪農と私のステップアップ 今、牛に注目して下さい」–渕上由美子さん(45)

21歳で嫁として酪農の世界に飛び込んだ。牛は近づくのも怖かったが、その生・成長・死に向き合ううち「私は牛のお母ちゃん」と思えるようになった。餌代は高騰するのに乳価に反映されない酪農。それでも施設に投資し、ゆとりの時間を生み出す「楽農」に近づこうとアクティブに生き、さらに「おいしい牛乳を飲んで応援して」と、消費者に訴える。

ふちがみ・ゆみこ

21歳で結婚後、未知の酪農の世界へ。経営環境が厳しさを増す中、機械導入で効率化を図り、約2000平方㍍の農場で、約50頭の乳牛を飼育。08年7月に兵庫県女性農業士になり、女性の声を農政に反映する活動にも励む。

「地産地消で子ども達に野菜のおいしさを伝えたい」–西森千鶴さん(39)

西森千鶴さん

「学校給食に地元産野菜を使いませんか」。青果業者からの提案を受けた時、栄養士をしている給食共同調理場では規格のそろった野菜、手間のかからない冷凍野菜が中心だった。数の確保、衛生管理などの課題も地域の協力や調理法の工夫で克服した。農家を取材し、家庭にも野菜を紹介。野菜大好きな子供をさらに増やしたいと地産地消を推進する。

にしもり・ちづる

徳島大卒業後、地元の香川県で栄養士として働く。現在はさぬき市大川学校給食共同調理場に勤務。給食での地産地消に力を入れている。献立の作成や調理の衛生管理のほか、市唯一人の栄養教諭として子ども達に食の指導もする。

「『商と農』手をつなごう」–中島秀虎さん(49)

福岡市内でコメと小麦を栽培。無農薬、無化学肥料も定着させた。商工会から地域おこしに誘われて、昔は地域で商と農が依存しあっていたと思い起こす。地場野菜入りの「がめ煮(筑前煮)コメ粉パン」など独自ブランド商品を開発。田に植えた菜の花でバイオ燃料作りも試みた。コストなど課題もあるが、活動が地域の元気の源になると確信している。

なかじま・ひでとら

福岡市西区出身。広島農業短期大学(現・広島県立大学)を卒業後、福岡に帰り、無農薬農業を実践。02年から地元商工会と共に生産から販売まで行う地域密着の商品開発を続ける。両親と妻、長女の5人暮らし。

「農業を通して伝えたい~島の魅力と私の思い」–橋下繁子さん(61)

橋下繁子さん

離島に生まれ育ち、ジャガイモやソラマメ、麦などを栽培している。家の中で農業経営の主導権を握り、ソフトボールや農協の女性活動も率先して楽しむ。子供は島外へ出た。カフェを開いてその娘とともに手料理を出す――そんな居心地のいい場を作って来島者を増やし、島を元気にすることが夢だ。

はしした・しげこ

1947年、五島市崎山地区生まれ。近くの畑作農家の長男、捷伍さんと結婚。約4ヘクタールの畑でジャガイモ、ソラマメなどを栽培している。JAごとうの理事、女性部長。食の安心・安全、農業の大切さを訴える活動に取り組む。

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