第38回毎日農業記録賞 《一般部門》 優秀賞①


酪農という仕事に出会えて

北川元(はじめ)さん(29=北海道むかわ町、酪農業

牛舎で作業の合間に
牛舎で作業の合間に

札幌で生まれ、大学時代に、ほんの興味本位で酪農実習に行った。仕事はつらかったがのめり込み、酪農ヘルパーの職に就いた。牛を預かる仕事は「一日牧場主」になるということ。3年間いろいろな牧場で働き、大切なのは酪農家の考え方や工夫だと感じた。

そして実家が酪農家の彼女と結婚し、跡取りに。僕が牛を飼って乳を搾り、妻はチーズを作って売る。「希望・輝き・高収入」。今はこの酪農3Kを感じながら仕事している。

きたがわ・はじめ

酪農学園大学(北海道江別市)では陸上部でマラソンや1万メートルに出場。妻の実家で本格的な酪農経営者を目指す。妻は牧場の一角で念願の「ASUKAのチーズ工房」(http://asuka-cheese.shop-pro.jp/)を営む。

地域に根ざした新しい農業

関元弘さん(39)=福島県二本松市、ななくさ農園

ようやく軌道に乗ってきた耕作地を見て回る
ようやく軌道に乗ってきた耕作地を見て回る

私が住む地域は典型的な中山間地で「耕作放棄日本一」とも言われる。仕事で赴任した10年程前、日本農業活性化には規模拡大、機械化しかないと確信していた。しかし現場を歩き話をするうちに農業はやりようだと考え直し、地域の一員になりたいと強く思った。4年前、新規就農。耕作放棄された桑畑を畑に戻すことから始め、有機農業の実践、消費者との交流にも取り組む。この地に住みたいと望む方を受け入れられるよう頑張りたい。

せき・もとひろ

東京都北区生まれ。技官として農林水産省入省し、国の食品安全委員会の設立にもかかわった。同じ農水省のキャリア官僚だった妻とは02年に結婚した。「ななくさ農園」(http://nanaxsa.web.fc2.com/)を経営。

タマネギを脇役から主役にしよう

鈴木恭一さん(50)=栃木県上三川町、農業

オリジナルタマネギドレッシングです
オリジナルタマネギドレッシングです

義父が病気で倒れ、39歳で新規就農。自治会長になって次第に地域になじみ、同時に自信がついてきた。

農業にも慣れ「少しでも収入を」と思うようになったころ、高齢化が進み、売り上げも落ち込んでいるタマネギの部会長に。先進地をヒントにドレッシング作りをひらめいて、勉強。著名なフレンチシェフに初対面で協力を取り付けるなど商品開発や、学校給食への導入など夢中で取り組んだ。農業体験事業も始めた。

すずき・きょういち

約15年間の不動産会社勤務を経て、01年2月に就農。06年4月から4年間、JAうつのみや玉葱専門部長を務め、「栃木のタマネギを全国区に」を目標に年中無休で奮闘中。趣味はサイクリング。

仲間と共に切り開く元気な地域農業

榎本富美雄さん(64)=千葉県君津市、農業

大型トラクターで田を耕す
大型トラクターで田を耕す

認定農業者制度創設の95年に市内で認定された13人で協議会を作った。消費者を対象にした枝豆収穫やその収益による農業絵本の学校への寄贈、少量多品目生産の地域性を生かし毎月違う農産物を宅配便で送る「フレッシュBOX」といった試みを規模を拡大させながら展開。地元や東京の小学生に米作りを体験させるなど農業のすばらしさを伝える活動も進める。これからも元気な君津の農業を実現させるため頑張ろうと考えている。

えのもと・とみお

スーパーマーケット店長をしながらの兼業農家だった。1995年3月、君津市初の認定農業者になり、一緒に認定された仲間と同市認定農業者協議会を設立した。3人の子供は独立。妻と2人暮らし。

 

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