第38回毎日農業記録賞《一般部門》 奨励賞


夢に届け! 食と農、自然の体験工房

橋本玉江さん(63)=高松市、農村体験施設経営

バジルの手入れは欠かせない
バジルの手入れは欠かせない

昨年、農村カフェ開耶香房(さくやこうぼう)を開店した。地域の食文化や家業のハーブなどを広く知ってもらうため、家族の得意分野を生かし、私の夢がいっぱい詰まった店だ。盆栽農家だったが、ハーブは88年栽培を始め、調理や食育も勉強した。体験農園のあるカフェを、郷土料理の伝承や、農業、自然を愛する子供を育む場にしたい。

はしもと・たまえ

旺盛な探求心は、地域でいち早くキウイなどを生産し「キウイおじさん」と呼ばれた父譲り。開耶香房(http://www.sakuyakoubou.jp/ 電話=087・813・5287)では約10種類の体験教室を開催している。

残り物には、きっと福がある!

山崎早苗さん(37)=長崎県五島市、農業

夫とともに脱穀作業
夫とともに脱穀作業

大分県の海沿いの集落の生まれ。農にあこがれ、北海道の大学で出会った長野出身の夫とIターンして農業を始めた。五島を選んだのは田んぼと海があり、研修制度が充実していたから。家も農地も農具もいらなくなった人のものを使わせてもらった。販路に困ったが、島で売りたいと古い商店を改修し、仲間と直売店を開いた。

やまざき・さなえ

帯広畜産大の後輩と98年に結婚。ドイツ農家で10カ月、さらに五島市農林総合開発公社で2年間実習して、04年に就農した。夫婦の目標は畜産の導入。産地直売店「かたし」は、地域交流の場にも。子供は女の子3人。

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