第43回毎日農業記録賞《高校生部門》優秀賞


『報恩謝徳』を胸に

永岡風音さん=宮城県立小牛田農林高3年

『報恩謝徳』を胸に 永岡風音さん=宮城県立小牛田農林高3年

18年で14頭の子牛を産んだ高校の繁殖牛「きくまる」。廃牛処分となり、精肉となったきくまるを「家畜への感謝を感じながらたくさんの人に食べてほしい」とひき肉に加工し、文化祭でハンバーガーにして販売した。「報恩謝徳」の心を持つことで、幸せな社会が作り出されると信じる。畜産を学び、高校の教師となって、命の教育を次の世代につないでいきたい。

心を米(込めて)

高橋智也さん=秋田県立増田高3年

心を米(込めて) 高橋智也さん=秋田県立増田高3年

農協が農家に前払いする「あきたこまち」の概算金が8500円(1等、60キロ)までに下がった昨秋、米の新たな可能性を信じて奮起した。もち米を材料にしていた「米蜜」をうるち米で作ることに成功。酒造会社や菓子店など地元の商店との協力でさまざまな商品を開発した。時代に対応しながら、主食米を消費者に必要な食品に変えていく取り組みを続けていきたい。

お茶の優しいチカラ

澤奥和香子さん=静岡県立磐田農業高3年

お茶の優しいチカラ 澤奥和香子さん=静岡県立磐田農業高3年

20年以上、無農薬でヤブキタを栽培してきた祖父母の後を継ぎ、将来は無農薬茶を栽培していきたい。無農薬にさらなる付加価値を付けた茶のブランド力の向上にも取り組みたい。販売イベントで消費者と直接接し、「おいしい」ということは「人を楽しく幸せにさせること」だと分かった。「おいしい」という消費者の声に応えられるよう技術の向上に励みたい。

『生川先生』と呼ばれるその日を目指して

生川友亮さん=三重県立四日市農芸高3年

『生川先生』と呼ばれるその日を目指して 生川友亮さん=三重県立四日市農芸高3年

生徒を指導しながら、職人のように田植えをする実習助手の先生の姿勢に感動し、実習助手になろうと決意した。助手の先生は、畝を作ってみせながら「見て盗み、自分のものにしろ」と教えてくれた。技術を教えるには言葉はいらない。さまざまな知識と経験を積み、自分が農業のスペシャリストになって生徒に農業のすばらしさを伝えていきたい。

命の記憶を胸に新たなる夢に向かって

峯松ひなたさん=兵庫県立播磨農業高3年

命の記憶を胸に新たなる夢に向かって 峯松ひなたさん=兵庫県立播磨農業高3年

良質の豚肉を作るため、肥育豚の背脂肪を減らす研究課題に取り組んだ。学校で飼育する12頭の餌の内容や量を制限し、どんな餌が脂肪の付着を防ぐのかを観察した。研究を通じて、自分が育てた豚を人に食べてもらうことの達成感も知った。先生の言葉を忘れず、豚にとって少しでもストレスを与えない養豚農家を目指したい。

ミツバチが高校生の未来をかなえる『養蜂業』で起業

宮本麗(うらら)さん=広島県立油木高2年

ミツバチが高校生の未来をかなえる『養蜂業』で起業 宮本麗(うらら)さん=広島県立油木高2年

高校で東日本大震災の被災地のイチゴ農家に花粉交配用のミツバチを贈ってきたが、交配後焼却処分されると知り、地元NPOの協力を仰ぎ、交配用ミツバチのレンタル事業に乗り出した。農家の要望を受けて技術指導も始めた。高校生にはできないと諦めるより、できないことはできる方の協力を求めることが大切と学んだ。

私の夢~鉢花農家をめざして~

中野瑛仁(あきと)さん=福岡県立久留米筑水高2年

私の夢~鉢花農家をめざして~ 中野瑛仁(あきと)さん=福岡県立久留米筑水高2年

両親の仕事を手伝ううちに、花卉(かき)栽培で大事なのは決断だと知った。台風の時は強風が収まると、父の決断で雨の中、倒壊を防ぐため外したばかりのパイプハウスのビニールを、家族総出で張り直した。シクラメンを守るためだ。高校では栽培から機械操作、出荷の仕方まで幅広く学んでいる。さらに経験を積み「日本一の鉢花農家」を目指す。

長崎県産馬鈴薯『ドラゴンレッド』の知名度アップ大作戦

林田圭夏さん=長崎県立島原農業高3年

長崎県産馬鈴薯『ドラゴンレッド』の知名度アップ大作戦 林田圭夏さん=長崎県立島原農業高3年

地元観光連盟の依頼で、2009年に開発された県特産のジャガイモ「ドラゴンレッド」の需要拡大に向けて活動してきた。栽培に取り組む一方、加工方法を研究し、商品化にも挑戦した。そのためクッキーやパウンドケーキなど16種類、170パターンを試作した。ドラゴンレッドを通して地元農業の活性化に貢献したい。

地域に貢献できる畜産人を目指して

若杉大輔さん=大分県立玖珠美山高3年

地域に貢献できる畜産人を目指して 若杉大輔さん=大分県立玖珠美山高3年

牛のひづめを削るなどして矯正する削てい師。その技術に感動して、農業高校へ。飼育実習、繁殖、餌やりなどの体験を重ね、地元の畜産農家へのアンケート調査もした。今後は人工授精、削てい技術などを学び、兄弟3人で繁殖牛飼育に取り組みたい。そして「あんたがおってよかった」と言われるような、地域に貢献できる畜産人になりたい。

 

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